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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第21章 戦闘開始


バッ。

時透の足元に子鉄少年が縋り付く。



「うわあああ、ありがとう~~!!死んだと思った。俺死んだと…怖かった、うわあああ」



緊張の糸が途切れたのか、急に泣き出す子鉄少年に驚きながらも手を貸す時透。



「!!」

「昆布頭とか言って悪かったよう、ごめんなさい~~!!」

「昆布頭って僕のこと?」



自身を指さす時透はどこかほうけた顔をしている。



「わああん、すみませぇん。嫌いだったんです」

「こんなことしてる場合じゃないや。僕はもう行くから。後は勝手にして」



今度こそと踵を返そうとした時透を子鉄少年が食い止める。



「待って!!鉄穴森さんも襲われてるんです。鋼鐵塚さんが刀の再生で不眠不休の研磨をしてるから…どうか助けてください。少しでも手を止めてしまうともう駄目なんです、どうか…!!」



子鉄少年がべたっと、土下座をする。




「……いや僕は…」




ズキン。



何だ。これは。

僕の記憶?



君は必ず自分を取り戻せる、無一郎。
混乱しているだろうが今は、とにかく生きることどけ考えなさい。

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