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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第21章 戦闘開始


ここで足を止める理由はない。


里全体が襲われているなら、まず里長。
技術や能力の高い者を優先して守らなければ。


そう、少し前ならば、時透は切り離して考えただろう。


だが、今は……



「げぅっ!!!」



人のためにすることは巡り巡って自分のために。

炭治郎の言葉を胸の内で反芻する。




はっきりとは分からない。

けれども、覚えがある。

その言葉に、その重みに。



ザン。

子鉄少年を捕まえていた鬼の腕が斬り落とされる。




「うぐっ!!」


不気味な金魚のような鬼はのたうち回る。




受け身をとれずに、その場に倒れた子鉄少年の目の前に。



「邪魔になるから、さっさと逃げてくれない?」



時透が助けに入る。



ザン。

びちびちびち。



頸と思わしき場所を斬ってもこの鬼は体が崩れず再生。




じゃあ、こっちか。




バカっ。

鬼の近くにあった媒介と思われる壺を破壊する。



ボロ…

鬼の体が崩れる。



壺から力を得ていた…
やはり血鬼術で作られたもの。


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