第21章 戦闘開始
「禰󠄀豆子さん。こちらへ。髪をとかしましょうね」
寝起きの禰豆子の髪を白藤が櫛で梳いてやる。
禰豆子も甘露寺の時のように大人しい。
「その人と、君の妹。何か変な生き物だね」
「えっ、変ですか?」
「うん、すごく変な感じ。何だろう、うまく言えない」
編み編み。
禰󠄀豆子の髪を三つ編みにしていく白藤。
「うー」
いつになく上機嫌な禰󠄀豆子に炭治郎も自然と笑う。
「わぁ、白藤さん上手ですね」
「甘露寺様から教わりました。出来上がりです」
禰豆子の笑顔に白藤の頬も綻ぶ。
「んっ?誰か来てます?」
「そうだね」
炭治郎と時透が気配に気付き、襖に視線を向ける。
そのまま襖が開き、出てきたのは。