第19章 戦闘開始
生きてさえいれば、どうにかなる。
失った記憶は必ず戻る。
心配いらない。
きっかけを見落とさないことだ。
ささいな事柄が始まりとなり君の頭の中の霞を鮮やかに晴らしてくれるよ。
「うわああ、ちょっちょ…!!もうちょっとゆっくりで!!あともうちょっとだけ!!」
「喋ってると舌を噛むから」
「ヒイイイ」
子鉄少年を抱え、案内される方角へ突き進む時透。
これは正しいのかな?
こんなことしてたら里全体を守れないんじゃ……
いや、できる。
僕は御館様に認められた、鬼殺隊霞柱時透無一郎だから。
-了-