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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第19章 馳(は)せる


「おう、煉獄。これから任務か?」



出立の支度をしている煉獄に宇髄が声をかける。



「あぁ。甘露寺との合同任務になりそうだ」

「お前と甘露寺なら息ぴったりだな」



元継子だしな。



「まぁな。それより、どうしたんだ?」



煉獄が白藤の顔を覗き込む。



「あの人形が…知り合いに似ていたもので…」

「あぁ、あの妙に迫力のある絡繰か?」



壊れた部品を運んでいたのを煉獄も見かけたらしい。



「壊れかけていたのもあって、ちょっと気持ち悪くて…」



適当な誤魔化しを言う。

本当はあの状態の彼を見ていたくなかったからだ。



あの頃を思い出してしまうから。



「まあ、確かにな。目ん玉剥き出しだったし…」

「藤姫殿、少し部屋で休んでいるといい」



煉獄にわしわしと髪を撫でられる。



「杏寿郎様…」

「無理は良くないぞ?」

「………はい」

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