第18章 50,000PV御礼小説 終ぞ、願いは叶わずとも$
「確かに私に身内はいません。でも皆さんがその穴を埋めてくださる。私はそれで充分です」
「白藤」
「はい?」
わしわしと頭を撫でられる。
「何ですか?私は子供じゃありませんよ?」
ぷぅと頬を膨らませると、決まって口付けが始まる。
「白藤…」
「巌勝様の手…」
「何だ?」
「大きくて、私は好きです」
そう言ってにこやかに笑う。
「お前はこのままで良いのか?」
「構いません。元より私には何もありませんから」
「……もういい、抱かせろ」
「はい」