第17章 馳(は)せる
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バキャッ。
「!?」
スタスタ。
時透が何事もなかったかのような顔をして歩いてくる。
「えっ?終わったんですか!?」
「終わった…いい修行になったよ。誰だっけ……あ、そうか。俺の刀折れちゃったからこの刀貰って行くね」
時透が差し出した刀には人形の腕がそのまま付いていた。
「…!!」
「子鉄君!!」
「それ、処分しといて」
時透が炭治郎に刀を投げつける。
悪意の匂いはしない。
わざとやってるわけじゃないんだろうけど。
「俺が処分しとくわ。行ってやれ」
「玄弥、ありがとう!」
ザッ。
子鉄君を見つけなきゃ。