第17章 秘湯を求めて$(宇髄&煉獄裏夢)
「はい、ただいま。杏寿郎様失礼しますね」
煉獄に一声かけてから宇髄の元へ移動する。
「お前今夜、空いてるか?」
酌をしながら、宇髄に耳打ちされる。
「!、ええ」
「俺んとこ来いよ。可愛がってやるからよ」
意味深な笑みにちょっぴり期待する。
「……分かりました///」
「どうした?宇髄!」
「何でもねぇよ」
今日のお相手は宇髄様か。
「藤姫殿。食事の後暇か?」
「何か御用ですか?」
何気なく聞き返すと、こちらも耳元で。
「一緒に温泉に入らないか?」
え?まさかのお誘い?
「私とですか?」
「うむ!」
うむ!って…
チラリと宇髄に視線を向ける。
「杏寿郎様少しお待ち頂けますか?」
「ああ、良いぞ!」
「宇髄様…」
宇髄に事の経緯を耳打ちする。
「露天でか?良いな。派手で!嫌いじゃない」