第17章 馳(は)せる
あんな小さな体で。
「あれです。あれが…俺の先祖が作った戦闘用絡繰人形。縁壱零式です」
「…………様」
「白藤、どうした?」
「いえ…すみません、先に戻ります」
「戻るって、おい…大丈夫か?日が…」
間違いなく、縁壱様だった。
「白藤さん良かったら、これ使って下さい」
白藤「ありがとうございます…」
炭治郎の羽織を借りて、宿まで戻る。
何だか大分時間がかかってしまったように思う。
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「お前、大丈夫か?顔真っ青だぞ」
「宇髄様…」
いつの間に戻って来たのだろう。
さすが元忍。
「どうしたのだ、藤姫殿」