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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第17章 馳(は)せる


「何だ、人形かよ」

「ただの人形じゃありません。俺の先祖が作ったもので、百八つの動きができます」

「へぇー!!すごいね!」

「人間を凌駕する力があるので戦闘訓練に利用してるんです」

道すがら子鉄少年が説明してくれるのを、炭治郎が律儀に受け答えしている。

「そうか、彼は訓練のために。それを…」

「はい…だけど老朽化が進んで壊れそうなんです。あ。たぶん、こっちです」

少し開けた場所に出ると、絡繰人形と訓練する少年が一人。

「彼は…?」

木陰から出ないように気を付けながら様子を伺っていると。

「ありゃあ、時透じゃねぇか」

「あぁ、最年少の…」

ぎゃぎゃぎゃぎゃ。

それにしても、見事な体捌きだ。

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