第80章 家族の形$ 其の二
「そうですね。気兼ねなく利用させて貰えるのは助かりますけど……義勇さん。私お腹空きましたので、お風呂ではしませんからね?」
何故!?て顔してる。
「……食べた後なら……、その……///」
「………分かった」
その後の冨岡は早かった。
自分の身体を洗い終えると、白藤の身体を無心で洗っていく。
入浴後の髪の手入れまでしてくれ、張り切って部屋に戻り、食事を用意させたりと……
……義勇さん、意外と藤の屋敷でなら働けるのでは?
なんて考えが過ぎるくらい、見事に仕事を捌ききってくれた。
「義勇さん、ありがとうございます」
「……別に構わない。食べ終わったら?」
「……はい。食べ終わったら……///」
後に藤の屋敷の離れが『授かり部屋』と呼ばれるようになるのは、もう少しだけ先のお話。
ー冨岡編、了ー