第79章 燃ゆる想いを$(冨岡裏)
こりゃ、結構重症だな……
「冨岡、NAME1に聞いてみてくれ。雛鶴と俺の子にも会わせたい」
「?」
冨岡がきょとんとした顔をしている。
「俺らだけじゃなくて、産んだ本人達も初めてずくしであくせくしてるんだよ」
「そういうものなのか?」
「いつも不安そうな顔してたら周りが心配するからって、無理して笑うんだぜ?」
冨岡も思う節があるのか、何やら考え込んでいる。
「たまには外に出るのもいいもんだぜ?」
帰宅してから、冨岡は白藤に宇髄の事を話した。
「………お会いするのは、いつ頃になるのですか?」
「日中にと話してはいたんだが、日取りはこちらの都合に合わせると言っていたぞ?」
「そうですか。宇髄様が」
冨岡と白藤の子は四月生まれ。
宇髄と雛鶴の子は六月生まれで同い年である。