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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第77章 契りて繋がる縁たち$(冨岡裏)


二組目は冨岡と白藤。

新郎もさることながら、新婦を藤の屋敷総出で送り出そうと背中に藤の屋敷の家紋、袖口に藤の花をあしらうなど手を尽くしてくれ、絢爛豪華な白無垢となっている。

薄く笑う彼女に紅が引き立ち、周囲が羨む花嫁に新郎の方がたじろいでいるようだ。



「とても素敵ですよ、甘露寺さん」

「しのぶちゃん、ありがとう!!」

「白藤さん、義勇さん、おめでとうございます!」

「ありがとう、炭治郎君」



見知った顔ぶれに囲まれ、盛大に祝ってもらう。


祝言は滞りなく進み、どんちゃん騒ぎの中集まりはお開きとなった。



「ところで、白藤さん。検診はいつにしますか?」

「胡蝶様、実は先程、珠世さんが来て下さいまして、ご懐妊との報告を受けました」



ほんの少しだけ、胡蝶の表情に影が射す。



「そう、でしたか。冨岡さんには、もう?」

「いえ、これからです。喜んでくれれば良いんですけど」



お腹に手を置く白藤。



「喜びますよ、冨岡さんは」

「胡蝶様。気持ちは声にした方がいいですよ」

「貴方に、言われたくありません!」

「分かってます、でも……」

「今更……私が思いを告げても……」

「胡蝶、どうした?」

「冨岡さん!?」


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