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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第77章 契りて繋がる縁たち$(冨岡裏)


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「白藤様。一度こちらへ」

「ひさ。ありがとう」

「何を仰いますか。白藤様はひさにとっても大事なお方ですよ」



浴場で身を清めるのをひさに手伝ってもらう。

ひさが奉公に来たのは10歳からだった。

白藤が世話を焼いていた時期もあった位だ、懐かしい。



「昨夜はお楽しみになられたようで」

「え?母屋まで聞こえて……?」



確かに、ひさの部屋は母屋の一番端だけれども……?



「年寄りは耳ざといものですよ」

「耳が遠くなるんじゃなかったかしら…?」

「これだけお花が咲かれておいでなので」

「あぁー……///」



鬱血痕で気付かれた訳なのね……

本気で焦ったわ。



「そういえば、ひさの家族は?」

「祝言に参加するのは私めと勘定方の佐助。後は最近こちらに来た孫娘の幸くらいですね」

「そう。お孫さんがいらっしゃるのね」

「ひさは嬉しゅうございます。白藤様のこんなに幸せそうな顔が見られて」

「……ひさ。今までありがとう」

「勿体のう、ございます」


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