第77章 契りて繋がる縁たち$(冨岡裏)
「愛してる、何処にも行くな……って。ふふ」
「声に……」
「大丈夫です、居なくなりません。……だから、子供が出来ても、昨日みたいに、いっぱい……愛して欲しいです……///」
誰かが近づいてくる気配に。
「………白藤。今何時か分かるか?」
「へ?もしや……皆さんがここに……?」
「着替えるぞ……」
「無理です、処理がまだ……!!」
「おーい、寝坊助のお二人さん!!」
「「この声は……宇髄だな」ですね」
「開けるぞー!!」
がっと襖を開けられそうになるのを冨岡が止めに行く。
「今は!」
「お待ち下さい!!」
「へー、早くしろよ?」
絶対笑ってる……。
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「花嫁たちは支度に時間かかるからなー。こっちはちゃっちゃと済ますぞ!」
「やけに気合いが入っているな、宇髄」
伊黒と冨岡の紋付袴を用意しながら、二人の体を見る。
「ま、やれても着付けぐらいだけどなー。ん、冨岡は流石に一回流してこい……」
「何をだ?」
「煉獄、今のは突っ込まないでやれー」
肌ツヤだけはめちゃくちゃいいけどな、冨岡。
あの時間まで二人で居たんだし。
やることは決まってらァな。
「宇髄、これで良いのか?」
「伊黒はどの辺から変わるかねぇ?」
「どういう意味だ?」
伊黒が宇髄の発言に首を傾げる。