第16章 秘湯を求めて$
「はい、ただいま。杏寿郎様失礼しますね」
「お前今夜空いてるか?」
酌をしながら、宇髄に耳打ちされる。
「!、ええ」
「俺んとこ来いよ。可愛がってやるからよ」
「……分かりました///」
「どうした?宇髄!」
「何でもねぇよ」
今日は宇髄様か。
「藤姫殿。食事の後暇か?」
「何か御用ですか?」
「一緒に温泉に入らないか?」
え?まさかのお誘い?
「私とですか?」
「うむ!」
うむ!って…
チラリと宇髄に視線を向ける。
「杏寿郎様少しお待ち頂けますか?」
「ああ、良いぞ!」
「宇髄様…」
宇髄に耳打ちする。
「露天でか?良いな。派手で!嫌いじゃない」