第76章 祝福の白は青と交わる$(冨岡裏)
「随分、怠けきってるじゃねェか。てめェら」
宇髄と煉獄の話に割って入ってきたのは、不死川である。
「白藤は昏睡しててもおかしくねぇだろ。柱の俺たちは特にアイツの術に護られてたんだからな……」
「本当もう白藤には一生頭上がんねぇよな、俺ら」
「うむ!違いないな!!」
「………ところでよぉ、白藤てまだ貸し出ししてくれんのかねぇ……」
宇髄の発言に煉獄と不死川が固まる。
「いや、鬼舞辻も倒したことだし。恐らく彼女は冨岡のモノになるのだろう?」
「あぁ、相手が冨岡ってのがムカつくが、その通りだろォぜ」
「……そりゃそうかー。でも、アイツ手放すの惜しいんだよなぁ……」
「誰だってそうだろォ……」
三人揃って、ため息を吐く。
「お?不死川もか?」
「何だァ、宇髄……」
「お前、藤の屋敷の娘といい仲って噂だろ?」
「は?」
不死川はすぐには思いつかない様子だ。