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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第75章 君と二人で永遠(とわ)に眠るる


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あれから、時は過ぎ……

くいなと冨岡の間には一男二女の三人の子が生まれた。



「「お父様ー、天元と遊んでいーい?」」



宇髄の腕にぶら下がりながら笑う娘達。

くいなによく似た白髪の娘たちだ。



「構わないが。清凪(せいな)、雫流(しずる)。ヤツの言葉をまともに聞いてはいけないぞ」

「おい、冨岡。そりゃどういう意味だ」



聞き捨てならないと憤慨していると。



「天元はすけこましってお父様が言ってた」

「清凪ちゃん!?おいおい、冨岡!子供に変な言葉教えんなよ!!」



あからさまに顔背けて笑ってんじゃねぇよ!



「勇輝哉(ゆきや)からも父ちゃんに説教してやれよ!」



長男の勇輝哉は冨岡同様黒髪である。



「……二人共、くれぐれも天元の毒牙には気をつけるように」

「「はーい!!」」

「お前もか!!」

「ふふっ」



いつの間にか、くいな様まで笑っている。



描いていた理想とは違うものかもしれないが、これもまた彼の幸せなのかもしれないと天元は思った。


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