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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第16章 御館様との逢瀬$


産屋敷邸にて。



「御館様、定期治療に参りました」

「ああ、いつも済まないね」



私は月に二回ほど御館様の御座す本邸へ出向く。


治療という名目で、私は代々御館様となられた産屋敷の御当主に抱かれるのだ。



「いいえ、私にも利がありますから」



家人たちも、私が出入りをする時は極力人払いをしてくれるので、要らぬ労力はさほど無い。



「父上、お呼びですか?」

「ああ、来たね。輝利哉」



耀哉様のお部屋に直接出入り出来るのは、本妻のあまね様とご子息一同、それに私である。


柱の皆様は庭か会合のための執務室に通される。


その為、輝利哉様と顔合わせをするのは初めてのことだった。


「ご子息様ですね。お初にお目にかかります。私は白藤と申します」



恭しく、頭を下げる白藤。



「白藤様」

「敬称は必要ございませんよ。私は鬼ですから」

「鬼っ!?」

「正確には半人半鬼ですが」


本邸に鬼を招くとは?

と疑問を持っているのが表情に出ている輝利哉様を尻目に。


「父上……?」

「うん、いい機会だから白藤に指南してもらおうと思ってね」

「指南と言いますと?」


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