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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第3章 藤の花屋敷の鬼女$(冨岡裏)


「放してください。私はっ…この子はっ…」



真っ青な顔をした少女。
確かアオイと言ったか?
もう片方の腕に抱えられている少女に手を伸ばしている。



「うるせぇな、黙っとけ」



あの逞しい体躯は間違いない。


先日、閨を共にした宇髄天元に違いない。




「やめてくださぁい」

「はなしてください~~」




蝶屋敷の三人娘まで、騒ぎ出すとは一体どういった事態だろうか?




「カッ、カナヲ!!」



アオイの悲鳴に近い嘆願に。



がしっ。



カナヲが意を決し、宇髄の服を引っ張る。



「地味に引っ張るんじゃねぇよ」

「女の子に何してるんだ!!手を放せ!!」



あの子は確か、新人隊員の竈門炭治郎君。



「人さらいです~~っ、助けてくださぁい」

「この馬鹿ガキ共…」



このままではどこまでいっても収集がつかないのでは?



「宇髄様、幼子に興味がお有りで?」




不粋かとも思ったが、とりあえず事情を聞いてみようと思い、その場に割って入る事にしたのだ。




「お前。確か、白藤だったな」



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