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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第73章 乞い願う、光を求めて


「義勇さん。今までありがとうございました。愛してくれて……嬉しかった……」

「白藤!?」



ぼろぼろと彼女の皮膚が灼けていく。



「駄目だ!だめ……逝かないでくれ……」



冨岡は白藤に陽が当たらないように羽織で隠そうとする。



「お別れですね。でも、大丈夫……私はずっと……貴方の傍に……」

「白藤!?」



彼女の体が光に包まれる。


このまま……灰に……




「灰になるには、まだ早いですよ……」

「胡蝶!?」


いつの間に、ここまで……


「話は後です。今はこの薬を……!!」



胡蝶が白藤の背中に薬を注射する。


注射の中身は無惨に使用したのと同じ、人間に戻る薬。



「間に合え!!」



胡蝶が珍しく声を荒げる。


白藤を抱いたままの腕に力が入る。




頼む、戻って来てくれ……




「白藤!!」



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