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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第73章 乞い願う、光を求めて


「そうか……」


冨岡はそう言って彼女の横をすり抜けた。


次の瞬間。


ガラガラと音を立てて、無限城が崩壊を始める。



無惨も鳴女も居ない今、その昨日を失っていくのである。



分断されていく通路。


遊郭を思わせる行灯の光も立ち消え、辺りが暗闇に包まれる。


無限城に招かれた時と同様に足下の床が崩落し、隊士達は外へと吐き出されていく。


柱達と白藤は中央の広間に居たため、他よりも少しだけ遅れて崩落が開始した。


「きゃっ!!」


ふらつき、倒れ込みそうになった白藤は、力強い腕に支えられた。


「おっと……」

「宇髄様……」

「冨岡は?」

「先程離れてしまって……」

「はぁ?信じらんねぇ……ちょっと待て、自分から落ちて行ってねぇか、彼奴」

「え……!?」


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