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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第72章 乞い願う、光を求めて


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「こちらが、お住まいですか?」

「ああ……」



予想外であった。


『食わせ者』で有名な道摩法師。


直接交渉するには、手間がかかると思っていたのだが。



「ふむ……」



見たところ、結界の類は見当たらない。


私以外の術者の出入りは無さそうだ。


道満は扇で口元を隠しながら怪しい笑みを浮かべる。


産屋敷は一流貴族の一角を担っている。


このままこの者を上手く使えば、産屋敷の一族に恩を売ることも、弱みに付け入ることもできるだろう。


どちらにせよ、こちらにとっては利しかない。


道満の腹の内を知らない舞山は彼に白藤を引き合わせた。


と言っても、白藤は臥せっていたので、舞山と道満が几帳越しに彼女の様子を見ていた。


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