第76章 違えし縁
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「無惨!!俺はお前を許さないっ!!」
無惨に対し、憎悪の視線を向ける炭治郎。
「喧しい。お前達人間はいつもそうだ。仲間の仇、親の仇と私を宣(のたま)う。いい加減聞き飽きた。私の事は大災にあったと思えば良いだろう?」
「何を言ってるんだ、お前は……」
炭治郎の顔色が目に見えて変わる。
怒り、憤り、そんな感情が炭治郎の胸の内で渦を巻く。
「竈門少年。一人で向かっていこうとするな」
肩に煉獄の手が乗り、炭治郎ははっと我に返った。
「俺が斬りこんだら、合わせて欲しい」
「はい!!」
「行くぞ!炎の呼吸 壱ノ型 不知火!!」
「日の呼吸 日雲の龍・頭舞い!!」
煉獄と炭治郎が無惨目掛けて技を放つ。
無限城に落とされた時、悲鳴嶼さんが言ってた。
無惨は頸を斬っても『死なない』と。
なら、どう攻める?