第71章 咲くは朱なれど散るは白
「眠り姫さんはまだ夢の中か?」
「宇髄……」
「冨岡よぉ、やっぱり一回抱いてやりゃあ、起きんじゃねぇか?」
「……うるさい」
視線が怖い。
「おー、怖……でも、真面目な話。ずっと術を行使し続ければ、いつかコイツの身が危うい。なら一回だけでも、まぐわって安心させてやりゃあ良い……て……」
「………………起きなかった…」
「へー……は?まじ?おいおい旦那。てめぇの息子は用無しか?」
「うるさい……!!」
「空腹ならがっついて来そうな……じゃ、俺も一発……」
「巫山戯るな……」
ザリ……
「悪かったから!刀はしまえって!!」
今本気で刺しに来やがったな、こいつ。
「でもよー、お前の嫁。基本、柱全員と寝てるだろ?男だけでも子種集め……」
「宇髄……」
「あー、はいはい!悪うございました!」
「白藤は……」