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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第75章 折れない心


捌き切れるかは、もはや賭けだった。

とにかく無我夢中で刀を振るった。

立っていられるのが、おかしいと思う程、刀を振るい続けていた。

いや恐らく何度も負傷していた。

腕が飛んでも、脚が千切れようと、体の反射のみで炭治郎の筋を読み技を捌き続ける。

心底、凪がいなしの技で良かったと痛感するほどだ。


「目を覚ませ、炭治郎!!柱稽古の時に俺を奮い立たせたお前は、一体何処へ行ったんだ!!」

「そうだぜ、竈門!俺とお前ら三人で遊郭で上弦を倒した時も!!」


冨岡の技が途切れる瞬間に宇髄が割り込む。



「無限列車で腹を刺されながらも、乗客を懸命に助けようとした時も!!」


宇髄の次は煉獄が。


「刀鍛冶の里で、妹よりも里の者を優先した事も!!」


煉獄の後は甘露寺が。


「皆、貴方の決断で動いたんです!」


甘露寺の後は胡蝶が。


「どの戦いも生き抜いた!」


胡蝶の後は時透が。


「お前が俺たちにとっての『希望』だった!」


時透の後は善逸が。

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