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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第75章 折れない心


「……お兄ちゃん!!」

「禰󠄀豆子ちゃん?」


駆けつけてきた妹は今度はしっかり言葉を発していて。


「何をしている!!」


道満が刀印を高らかに掲げる。


「臆するな、温羅よ。そなたの実力は既に無惨を超えている。望むままに、力を発揮すれば良い」


道満は鬼殺隊に刀印を向ける。


「雷を我が手に!!」


その言葉の通り、道満の弓手(ゆんで)に雷光が揺らめく。


「温羅よ、新たに加護を授けよう」


雷光が炭治郎の背に突き刺さると、たちまち彼の周りで火花が散り始めた。

ゆら、とふらつくような足取りに見えた。

その刹那。


「ヒノカミ神楽……」


煉獄の炎とは違う輝きの赤い炎が炭治郎の周りに現れる。


「ダメよ!炭治郎!!」


意を決し、カナヲも声を上げる。


「灼骨炎陽!!」


このままでは皆巻き込まれてしまう……


「水の呼吸 拾壱ノ型 凪」

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