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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第70章 咲くは朱なれど散るは白


「ぐるる……」




獣の咆哮の様な唸り声を上げる白藤。

炭治郎にもやはり異変が起こり始めているようだ。




「炭治郎!!」



駆け寄る善逸が声を張り上げても応答がない。

このまま、炭治郎も鬼になってしまうのか……



「竈門炭治郎!!妹だけでなくお前まで鬼になるのか!?」

「冨岡さん?」



あまり見かけない冨岡の呼びかけに胡蝶だけでなく、他の柱たちも瞠目する。



「白藤!!こっちだ!喰らうなら、俺にしろ!!」



冨岡の声に白藤が反応する。


自我が残っているかは分からないが、直ぐに走り出さないのは迷っているからなのではないかと。


「もう、お前を一人にはしない!!」


その声に、白藤の瞳から涙が溢れた。


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