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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第74章 誰がために…


殺された数だけ、殺してきた。



知っているさ。
鬼も元々は人だったと。



だが鬼になってしまった者を生かしておく道理は無い。

例外は無いと思っていたんだ。



炭治郎と禰豆子に会うまでは。



それに、白藤……

彼女は俺に沢山の感情を向けてくれた。

彼女が鬼など、考えたくないほどに。

好きだ、愛している。

こんな感情を。

家族以外に抱くことは無いと、思っていた。


彼女は俺にとって、大切な存在だ。

根無し草のように、ただその日をやり過ごすだけの日々を送っていた俺に……

蔦子姉さんを守れなかった俺に。

希望をくれた。

愛してくれた。

想いも身体も溶け合う様に。

だから、彼女を護る。

俺が今、持ちうる全ての力で。

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