第14章 好きって何ですか?$(冨岡裏)
「お前も食べられるのか…」
「うーん、私の場合は気分次第ですが…誰かと食事をするのは久し振りなので」
給仕をするのが嫌いな訳では無いので、作る分には苦労は無い。
「そうか……」
「お味はどうでしょう?」
「ああ、うまい」
「良かったです」
冨岡がこちらをじっと見つめてくる。
「あまり、顔色が良くないな…」
「流石に不治露三連発は疲れました」
本当は宇髄に抱き潰されたのが原因なのだが、例え真実でもそれは言いたくない。
「お前が消耗する術なのか?」
「体液を相手に与えるので私も消耗します。まぁ性を喰らえば修まるのですが…」
ふぅと独り言のように呟けば、すぐ横に冨岡の顔があってドキリとした。
「何ですか?///」
「要は抱けば治るのか?」
ギシッと畳が軋む。
「本気ですか?///」
「……俺もお前に世話になったからな」