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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第74章 誰がために…


$$$↓↓↓ここから本編。



何かがおかしい。

仮に、今目の前にいる鬼舞辻無惨が、白藤が仕えていたかつての産屋敷舞山であるならば、屋敷に置いていかれたはずの私は誰に生かされてきたのか。

あの屋敷にいたのは舞山様と女房の私だけ。

往診に来られる薬師様以外に知り合いなど…ーー

黒い影が白藤脳裏に靄をかける。

息をするだけで胸を刺されるような、冷たく鋭い空気。

何だろう?

この違和感は。

人の頃のように心音が五月蝿い。

鬼殺隊に身を置くより前に、誰かと……

「白藤?」

「義勇さん……」

「呼びかけても、反応しないから心配した」

「すみません……」


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