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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第73章 弦音に捕らわれぬ事勿れ


どうしよう。

俺のせいだ。

今回も、無限列車の時も……

俺は………

ズシャッ。

「え?」

思考の波に打ちひしがれていた炭治郎は何が起きたのか、はっきりとは知覚できなかったが、いつの間にか煉獄の腕は元通りになっていて。

代わりに白藤の左腕が床に転がっていた。

と、言うことは、白藤さんが俺たちの傷を肩代わりしているということだ。

「君は下がっていなさい」

煉獄さんの言う通りだ。

俺なんかじゃ、まだ歯が立たない。

技量が足りない。

炭治郎の腕に、力が入る。



$$$



一方で白藤は腕を拾い上げ、接合を試みる。

タネが分かったとしても、この術を止めるには白藤の首を斬らぬことには解除出来ない。

そんな状態の彼女に、これ以上負担をかけるなど……

「炭治郎君……」

何で、来ちゃうんですか?

白藤さん。

「その人は私が治します」

どうして。

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