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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第73章 弦音に捕らわれぬ事勿れ



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「お、目覚めたか?我妻」

視界に入ったこのツヤサラ髪。

「えっと、村田さん?」

「おお。良かった」

「負傷者はこちらへ連れて来て下さい」

「え?胡蝶様!?何で!?」

胡蝶が負傷者を集め、治療しているのを見て善逸は困惑する。

「この戦いでは、残念ながら私はもう戦力外です。鬼に効くと思われる毒はある方に預けましたから、私はここで負傷者の救護にあたります。白藤さんにばかり、負担はかけられませんからね」

毒を預けた?

誰に。

「さ、善逸君。罅割れの成分を調べますよ。動かないで下さいね」

「え?え?ちょっと……」

ベリっ!!

「痛ぁぁぁいっ!!」

「うわっ!?」

こうして、善逸の声(汚い高音)は無限城に響き渡った。

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