• テキストサイズ

鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第72章 邂逅、別離


一方で、悲鳴嶼は考えていた。

技が尽きない。

あの鬼はいくつ型を持っているんだ?

おかしい、早すぎる。

技を出そうと考えた瞬間を読まれている。

おかしい。

神通力でも使っているのか?

この鬼には何が見えている?

感覚を研ぎ澄ませ。

この見えぬ目は本質を見抜く目。

決して惑わされない。

極限まで刮目しろ!!

そうして、悲鳴嶼の視界に視えた。

透き通る世界。

分かる、あの鬼の息遣いも、筋肉の脈動も。

悲鳴嶼の視覚が覚醒した時、時透の視界も覚醒した。

走れ、走れ、走れ。

死ぬなら役に立ってから、死ぬんだ。

幸い、斬られた腕が元に戻った。

代わりに右手に出ていた藤の花の紋様が消えた。

きっとあれは白藤さんの血鬼術だったんだ。

次に直撃すれば死ぬだろう。

でも、それでも、今動かなければ。

/ 1846ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp