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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第72章 邂逅、別離


何か手を考えなければ。

こちらの戦力は風、霞、岩、水。

目眩しに霞、破壊力の岩、柔軟性の水、勢いがますほど威力の増す風……

となれば、悲鳴嶼さんに黒死牟を引き付けて貰うのが常套(じょうとう)手段だろう。

時透の霞で気配を消しつつ、俺と不死川が隙をつき、悲鳴嶼さんが一撃を食らわせるのが一番か。

それとも悲鳴嶼さんと時透を陽動にして、寝首をかくつもりで俺と不死川が斬り掛かかるか。

「悲鳴嶼さん」

「何だ、冨岡」

「時透の霞で気配を消しつつ、俺と不死川が隙をつき、悲鳴嶼さんが一撃を食らわせるのがいいかと思うんですが……」

「チッ」

冨岡の野郎、ちったァ頭回ってんじゃねェか。

「冨岡が戦略を考えるとは……南無……」

「悲鳴嶼さんよォ、まだ感動するには早いぜェ?」

「そうか……」

不死川はよく人の気持ちを分かっているなぁ。

なんて、埒(らち)もないことを考える冨岡である。

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