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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第72章 邂逅、別離


玄弥の野郎ォ、白藤のこと見てろって言ってたっつーのに……

兄貴の視線が怖ぇ。

「悪い、白藤。俺はもう迷わない」

「はい」

冨岡と白藤のやり取りに黒死牟は在りし日のことを思い出す。

『巌勝様。お早いお戻りを』

『あぁ。心配するな』

思い出の中の彼女はいつも微笑んでいた。

もう、随分と前の事なのに、昨日の事のようだ。

「柱たちよ。白藤を置いて行くなら見逃してやってもいい……」

「あァ?今なんていいやがつたァ?」

「俺は、白藤を置いて行きはしない」

「義勇さん……」

「藤姫は我らの大切な仲間だ」

「白藤さんは俺たちが守ります」

「悲鳴嶼様、時透様」

「安心しろォ、白藤。手出はさせねェよ」

「不死川様……」

「白藤さん、そこは危ないです、早くこっちへ」

「すまない、白藤を頼む」

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