第3章 藤の花屋敷の鬼女$(冨岡裏)
「大丈夫です……」
こんな、些細な刺激で。
私が、呑まれるなんて。
「着物が汚れてしまうので、全部脱ぎますね」
ぱさりと一糸纏わぬ姿になった私を冨岡の視線が絡み付く。
そう、魅了でなくても。
男性はこの肉体に惹かれる筈。
「そんなに見つめなくても、今から全部お見せしますよ?」
これは指導なのだから、私が優位になる……
冨岡の目の前に腰を下ろし、両脚を開いて前に突き出すような格好をする。
これで、私の秘所はこの男に丸見え。
私はぴったりと閉じていた双璧を指で開き、冨岡に見せつける。
「この先端にある突起が女性の魔羅でございます……」
慎まやかに、けれども、顔を覗かせた肉芽を。
「男性の様に大きくありませんが、刺激されればたちどころに声が上がります」
触って欲しい。
その欲望を、悟られぬよう、淡々と。
「下の溝が濡れているか指で確認してから…あっ…まだ、触っちゃ……///」
でも……
このまま快楽に流されたい。
「濡れているな…」
「うぅん…もっと……擦って下さい…上の突起も…あっ……触って…///」
焦れったさに痺れを切らして、自ら乞うほどに。
スリスリと指先で突起を擦られれば、快感に身を捩る。