第72章 邂逅、別離
やはり、一人では太刀打ちできないか……
時透はこのまま戦い続ければいずれ負けると判断した。
加勢をしてもらうしかないが……
この場には自分を含め、柱が四名。
あとは白藤さんと玄弥か。
とはいえ、無策で勝てる相手でも無い。
何か、見つけなければ。
「あの鬼……」
「時透の技に慣れてきやがったなァ……」
「…………」
白藤の頭を少々乱暴に撫で回す不死川。
「そんな顔すんなァ……」
「不死川様……」
「誰も時透を見捨てたりしねェよ」
「はい……」
深く息を吸い、心を落ち着けるようにする。
「スー、ハー……」