• テキストサイズ

鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第72章 邂逅、別離


「悲鳴嶼さん?」

押し黙ってしまった悲鳴嶼に玄弥が声をかける。

「少し、考え事をしていた……」

悲鳴嶼は心を再び奮い立たせる。

御館様のためにも、多くの人々のためにも、この場で鬼を倒し尽くさねばならない。

一方で、時透と黒死牟の闘いは拮抗していた。

やはり痣が発現している分、能力自体が飛躍的に伸びているのかもしれない。

だが、長期戦になるほど体力は削られる。

人であるからこそ、時透は消耗していた。

「はっ……」

息が上がる。

心臓が早鐘を打つ。

まるで山道を走り抜けた後のようだ。

明らかに力量が違う。

相手の方が強いのは相対している時透がよく分かっている。

/ 1832ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp