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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第72章 邂逅、別離


「『継国縁壱』はじまりの呼吸の剣士の名だ」

「その『継国』が一体なんだっていうのさ」

「分からぬか。そなたは私が『継国』に置いてきた子の子孫ということだ。まぁ、詮無きことだ。血は薄まっているかもしれぬが」

「動揺を誘っているのかもしれねぇが、言いがかり何じゃねぇのかァ?」

「不死川さん」

「時透。落ち着け。自分を見失うな」

「はい」

まだ年の頃も若いというのに、鬼を前にして冷静でいられる胆力。

さすがは我が子孫。

細胞が、肉体を形作る器量までも、この少年は有しているのだ。

「おもしろい……時透と言ったな。少々軽んじていた。先に詫びる。そなたと剣を交えたい」

「はァ?鬼が勝手言ってんじゃねェよ!!」

「いいよ」

「はァ!?時透、本気か?」

さすがの不死川も驚愕する。

「本気ですよ。でも、その鬼のことを信じたわけじゃありません」

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