第13章 煉獄復活劇$
無限列車、掎窩座との決戦後。
「煉獄さんは負けてない!」
炭治郎の必死の雄叫びに。
逃げる猗窩座目掛けて、炭治郎は刀を投げつける。
当たるかどうかなど関係がない。
今、ここで命尽きる仲間を目前にして、上弦とはいえ、手負いの鬼を逃がすなんて……
炭治郎はその場に屑折れた。
「その通りです、杏寿郎様はまだ負けてはいません」
「……?」
隠したちと一緒に現れた白藤を見て炭治郎が首を傾げる。
「隠の方、すみませんが移動をお願いします。杏寿郎様。まだ死んではなりませんよ?」
「貴方は……?」
突然現れた女性は銀髪に藤色の瞳をしていて、独特な気配を持った人だった。
$$$↓ここより、煉獄杏寿郎裏。体力底なし。何でも許せる人向け。
日の届かない暗がりに暗幕が掛けられる。
「では、杏寿郎様。失礼します。血鬼術・不治露」
杏寿郎と舌を絡め合う口付けを交わす。
「む?出血が止まった。体力も少し戻ったぞ」
「それは良かったです。杏寿郎様、その怪我を全て完治させますか?」
「何とそのようなことが出来るのですか!それなら是非とも!まだ俺はやらなければならないことがあるのです!」
「では、お付き合い願います。失礼ですが杏寿郎様は恋人はおありで?」
「ないな!俺はこれまで剣の道一筋だった!」