第13章 煉獄復活劇$
「そうですか。私は白藤と申します。以後、お見知り置きを」
「うむ!藤姫殿だな!」
この方は初代の炎柱様並みに話を聞かない。
「……それで構いません」
するり。
帯を外し、杏寿郎へしなだれかかる。
「藤姫殿?それでは乳がまろび出るぞ?」
「……もう少し声を抑えて下さいまし…貴方は今瀕死状態です。でも二十四時間以内に私を抱けば完治します」
「抱くとは、こうか?」
姫抱き、もとい抱き上げようとされて慌てて降りる。
「違います!!その…夜伽です…///」
「夜伽?」
「あー、もういいです。杏寿郎様は私が服を脱いだら、私の胸を揉んだり、舐めたりしてください!」
半ばヤケになって指示する。
まったく、色気も何も無いでは無いか。
パサ。
「……!!」
ぶばっ。
白藤の裸体を見て、煉獄が大量の鼻血を放出したので、慌てて駆け寄る。
「杏寿郎様、鼻血が…」
「藤姫殿は何故俺の名を知っておられるのか?」
「昔、槇寿郎様に懇意にして頂きましたから…その時に…」