第13章 好きって何ですか?$
「白藤さん!?」
「すみません。自分でもよく……炭治郎君。ありがとう、お陰で少し分かった気がします」
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「できた……」
結局丸一日かかってしまった。
特徴的な羽織の破れた箇所を直すのには流石に骨がおれた。
柄が派手なだけにあて布が無く、糸から縒って修正した。
流石に疲れた。
うとうとと羽織を抱いたまま睡魔に襲われる。
何故だろう。
不思議と心地良い。
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一日で仕上がると言われ、藤の花屋敷に羽織の受け取りに向かうと。
仕上がったであろう、羽織を抱いたまま、すうすうと寝息を立てている白藤。
「寝ているのか…?」