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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第70章 氷中の激情


「自分で鬼の首を斬れない子が『柱』なんて。鬼殺隊も大したこと無いんでしょ?」

「おい……それ以上『柱』を侮辱すんじゃねぇ……」

「あぁ、そっか。君も柱なんだね」

「音のおっさんも、しのぶも、柱はすげぇ奴ばっかりなんだ!テメェなんか屁でもねぇん、だぜ」

「あぁ、やっぱり被り物かぁ。よく出来ているね、この猪頭」

「返せ!!」

「おや?君の顔。見たことがあるなぁ」

「は?俺はテメェに会ったことなんかねぇぞ!」

「いや、その顔は記憶にあるんだよ。十五年前か、割りと最近だなぁ」

自分のコメカミに指を入れて記憶を手繰る童磨の姿を見て、一同が動きを止める。

「ほら、この顔だ。琴葉って言ったなぁ。馬鹿な子だけど見目もいいし、食べないで、ずっと隣りに置いておくつもりだったのに、信者を食べてるのがバレちゃって」

扇で口元を隠しながら笑う童磨。

「逃げ出してしまってね。君を崖下の川に投げ入れたところで俺が捕まえた。もちろん、骨の髄まで綺麗に食べてあげたんだよ」

「俺に母親は居ねぇ!!」

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