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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第70章 氷中の激情


「カナヲ……」

「師範の道は、私が作る!」

「ありがとう。カナヲ」

私の毒では無理でも、藤姫の……

白藤さんの血液から作ったこの毒ならば……

「姉さんの仇は私がとる!」

ズザッ!

「蟲の呼吸 蜈蚣ノ舞 百足蛇腹!!」

「同じ技を何度も……」

技はさっきと同じ。

でも、更に速い!

「地獄に落ちろ!」

「ガハッ!!」

童磨の顔色が変わった。

白い肌に紫色の斑点がポツポツと広がっていく。

「何、だ……これ、は……」

よし!

今回の毒は効いているようだ。

後は直接首を狙いに行く。

宇髄と伊之助が同時に動く。

「「はぁーーー!!」」

動きの止まった今が仕留める好機!!

「ぁ、が……」

童磨の指先が動くのを、カナヲは見逃さなかった。

扇が動くと思い、両腕を切り落としに向かう。

そう、だからこそ、誰も後ろに注意を向けていなかった。

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