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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第70章 氷中の激情



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「ゴフっ……!!」

「白藤!?どうした!?」

隣で走っていた白藤が急に立ち止まり、吐血した。

まさか、鬼の奇襲かとも思ったが、次の攻撃も無い。

それに……

「今、藤の紋様がお前の額に出たが……何か関係があるのか?」

「藤の紋様ですか?」

自覚がなかったのか、白藤が額に手を伸ばす。

「今は出ていない」

「………そうですか」

「……白藤。今の術を発動中止にしないか?」

「義勇さん?」

「確かにお前の術は使えないかもしれない、だが皆死と隣り合わせなのは一緒だ。お前だけが背負わずとも……」

「義勇さん……これは私が望んだ術です。だから、大丈夫です」

その瞳に映る強い意志の光に、義勇は負けた。

「そうか。だが、無理はするなよ」

「はい」

再び、義勇と白藤は走り始めた。

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