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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第70章 氷中の激情


「倒すと決めたなら倒しなさい。勝つと決めたなら勝ちなさい。どんな犠牲を払っても勝つ。私とも、カナヲとも、約束したんでしょう」

そう、そうだった。

カナヲにも約束した。

もう、会えないかもしれないけど、あの子を死なせないためにも、この鬼は、私が倒す。

「しのぶならちゃんとやれる。頑張って……」

分かったわ、姉さん。

胡蝶がゆっくりと立ち上がる。

「フゥー、フゥー」

全集中・常中で呼吸を整える。

「しのぶ!?」

「マジかよ……」

今立つのはマズイんじゃねぇか?

出血量も多い。

そのまま次の攻撃を受けたらアイツは確実に死ぬ。

だからこそ、宇髄は伊之助と共に童磨の首を斬ろうと奮闘する。

「君ら、邪魔だね。……俺はしのぶちゃんともっと話がしたいから、ちょっとだけ本気を出すね」

扇を構えた童磨が伊之助と宇髄の攻撃の隙間を掻い潜る。

「血鬼術・蔓蓮華」

氷の蓮華の蔓が童磨から三人に向け伸びていく。

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