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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第70章 氷中の激情


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「なんつー広さだ……」

宇髄が無限城を観察していると、目の前の扉が開き、胡蝶が現れた。

「あら?宇髄さんもこちらに?」

「胡蝶。さっきの鬼は?」

「さぁ?八つ裂きに出来なかったのは惜しかったですが……」

「随分物騒な言い方だなぁ……」

でもまぁ、しょうがねぇか。

さっきの金髪の鬼は胡蝶の姉、カナエの仇だったようだし……

「あ、いたいたぁ。さっきの可愛いお嬢ちゃん」

胡蝶の背後から声を掛けてきたのは、先程の鬼。

ばっ。

胡蝶は身を翻(ひるがえ)し、飛びずさって鬼から距離をとる。

この鬼、気配を感じなかった。

「いけるか、胡蝶」

「宇髄さんも手伝って下さるなら」

「美人の頼みなら、応えるのが男ってもんだろ」

「ふふ、さすがは色男ですね」

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