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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第70章 氷中の激情


「君たち、随分仲が良いんだね。妬いちゃうなぁ?」

「うっせぇな、上弦の鬼」

「酷いなぁ、名前で呼んでよ。俺は童磨。綺麗な女の子が大好物な鬼さ」

「おぞましい……」

「そうだな、胡蝶。早めに刻んでやろうぜ?」

宇髄と胡蝶が目配せする。

「蟲の呼吸 蜂牙ノ舞 真靡き」

胡蝶が突き技を繰り出すが、童磨はそれをまともにくらいながらも、飄々としている。

「うわぁ。不思議だね。これは毒かな?まあ、俺には効かないけれど……」

ド、ドン。

このままじゃ胡蝶が殺られる。

宇髄は爆薬を飛ばしながら、童磨との距離を詰める。

「ねぇ、君。邪魔しないでよ」

キィン。

日輪刀で胸へ向かってきた刃を弾き返す。

「っぶね!」

どっから出しやがった、あの扇。

二枚ってことは俺と同じく二刀流か。

「宇髄さん!」

「何ともねェよ、こんくらい!」

胡蝶に片手を振りながら、強がりを言ってみるが、手の内が分からないことには、譜面が完成しない。

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