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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第69章 向かう先に


珠世の奇襲で無惨の隙は生まれたが、これ以上の畳み掛けを出来ず柱達も手をこまねいていた。

「鬼を人に戻す薬?そんな大仰なものが作れるはずがないだろう!」

「信じられないのも、無理はありません。私一人では成し遂げられなかった。状況が随分変わったのです!」

掴みあっているのは鬼同士。

だからこそ、無事なのだ。

お互い傷だらけの問答など、人間には出来はしない。

この状況から無惨を逃がすつもりは毛頭無いが、追撃しようにも結晶に刺されば怪我もする。

白藤の藤露も連続して使えない。

となれば、攻め手をあぐねてしまうのもやむ無しという意味である。

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